こんにちは、Rakkyです。
PCで共有フォルダを作成したい。スマホからもフォルダにアクセスできるようにして、データのやり取りを行いたい。
上記のような悩みを持っていませんか?
本記事では、共有フォルダの作り方から、スマホ(Android)からアクセスできる手順まで紹介します。
この記事は以下のような人におすすめです。
- Widows11で共有フォルダを作成したい
- 共有フォルダにはパスワードを設定したい
- スマホ(Android)からもアクセスできるようにしたい
- 共有したつもりの無いフォルダまでスマホからアクセス出来てしまう
- ESETの影響でスマホからパソコンの共有フォルダにアクセス出来なくなった
今回の手順はGoogleドライブを使用せず、PCとスマホで直接ファイルのやり取りができるようになる方法となります。
前提として、この手順は
Windows Microsoftアカウント
を持っている人向けとなります。
それでは解説していきます。
2024年1月8日追記
※急に共有フォルダに繋がらなくなる事象を確認しました。解決方法をトラブルシューティングで調べ方と合わせて追記しました。
2024年2月5日追記
※ESET internet securityの影響でスマホからPCの共有フォルダにアクセス出来なくなる事象を確認。解決策を追記しました。
2024年3月10日追記
※自宅にNASを導入したことで、スマホとPCのデータのやり取りにNASを使えるようになりました。
接続も安定しており、スマホデータのバックアップ先としても優秀です。
手順を解説しているので、興味がある方は是非覗いてみてください。
事前作業(パスワード保護設定)
共有フォルダを作成前の設定(パスワード保護設定)
共有フォルダを作成する前にパスワードの保護設定等をしておきます。
この設定をしておかないとカフェや共有スペースのフリーwifiを使用した時、他人から共有フォルダにパスワード無しでアクセスできてしまう為、必ず設定しましょう。
まずは、デスクトップ下部の検索窓から「コントロール」と検索します。
コントロールパネルを開き、「ネットワークと共有センター」を開き、「ネットワークの状態とタスクの表示」をクリックします。
左側の欄より「共有の詳細設定の変更」をクリックします。
「共有の詳細設定」画面が開くので、各種設定していきます。
プライベートネットワーク
まずプライベートネットワークは、下記のように設定します。
- 「ネットワーク検索」をオン
- 「ネットワークに接続されたデバイスを自動的に設定する」にチェック有
- 「ファイルとプリンタの共有」をオン
パブリックネットワーク
次にパブリックネットワークの設定を行います。
- 「ネットワーク検索」をオフ
- 「ファイルとプリンタの共有」をオフ
すべてのネットワーク
最後に「全てのネットワーク」の設定を行います。
- 「パブリックフォルダの共有」をオフ
- 「ファイル共有の接続」を128ビット暗号化(推奨)
- 「パスワード保護共有」をオン
これで共有フォルダを作成する下準備が整いました。
共有フォルダをPC上に作成
共有フォルダをPC上に作成する
まずはPC側で共有フォルダを作成していきます。ここでは例としてデスクトップにフォルダを作成します。
デスクトップから「右クリック→新規作成→フォルダ」と選択し、新しいフォルダを作ります。フォルダ名は共有フォルダとわかるよう「スマホ共有」としておきます。
フォルダに共有設定をする
作成したフォルダを「右クリック」→「プロパティ」→「共有」タブと選択します。
「詳細な共有」をクリックし「このフォルダを共有する」にチェックを入れ、その後「アクセス許可」をクリックします。
Eveyoneの共有状態が表示されるので、「フルコントロール」の許可にチェックを入れ、適応します。
これでPC側の共有フォルダの設定は完了しました。後はスマホ(Android)側の設定をするだけです。
スマホ(Andoroid)側の設定
ファイルマネージャーをインストールする
まずはGoogleのプレイストアからファイルマネージャーのアプリをインストールします。フォルダのアイコン画像のアプリです。
ファイルマネージャーからパソコン機器を検索する。
ファイルマネージャーを開き、メニューの一番下にある「リモート」をクリックします。
リモート画面が表示されるので
「+リモートロケーションを追加する」
をクリックし「ローカルネットワーク」を選択すると現在、ネットワーク上にある自分のPCが表示されるのでクリックします。
SMBと表示されるので、下記の通り入力します。
- 「ホスト」は自動的に自分のPC名が表示される
- 「ユーザー名」はPCのCドライブ→ユーザーと入ったところに表示されているパブリックでは無い方のフォルダ名をそのまま入力する
- パスワードは「Windows Microsoftアカウント」のパスワードを入力する
これで下記の通り、PCとスマホ間を繋ぐパスワード付き共有フォルダが完成しました。
なぜかユーザ―フォルダにもアクセス出来てしまう場合
ありがちなトラブルとして、所定フォルダだけを共有したのになぜか「ユーザー」フォルダまでアクセスできてしまう、という現象が発生することがあります。
その場合、PCより「Cドライブ→ユーザー」フォルダを右クリックし、プロパティを開きます。
「共有」タブを開き、「詳細な共有」から「このフォルダを共有する」に入っているチェックを外せば余計な共有フォルダの設定を消すことが出来ます。
トラブルシューティング
2024年1月8日追記。急に繋がらなくなる事象を当方で確認しました。
解決方法と自分で調査する方法を記載しておきます。
まずは
「スマホ側でパスワードの有効性が切れた為、パスワード認証で弾かれている」
あるいは
「共有フォルダがファイルマネージャーの認識から外れ、単純に接続が切れている」
これらの可能性が高いので
を再度試してみましょう。
基本的にこれで解決するはずです。
もしも解決しない場合は下記の方法で調査・対処します。
「なぜかユーザ―フォルダにもアクセス出来てしまう場合」を参考に、ユーザーフォルダに対して「このフォルダを共有する」にチェックを入れます。(ユーザーフォルダ全体をパスワード無しで共有化します。)
スマホのファイルマネージャーを起動⇒
「ファイルマネージャーからパソコン機器を検索する。」を参考に「+リモートロケーションを追加する」から自分のPC名を選択し、「匿名」にチェックを入れて「OK」を押します。(この時点ではパスワードは不要です。)
この時点で「Users」フォルダにアクセスできますが「スマホ共有」フォルダは「読み込みエラー」となってしまうはずです。もしくは人によっては「スマホ共有」フォルダがファイルマネージャーからは見れないかも知れません。
「なぜかユーザ―フォルダにもアクセス出来てしまう場合」を参考に、ユーザーフォルダに対して「このフォルダを共有する」のチェックを外します。
スマホ側では「匿名」(パスワード無)で見れていた共有フォルダを一旦削除しておきます。
スマホのファイルマネージャーを起動⇒
「ファイルマネージャーからパソコン機器を検索する。」を参考に「+リモートロケーションを追加する」から自分のPC名を選択し、ユーザー名・パスワードを入力し、元通りアクセスできることを確認して完了です。
ESET internet securityによるアクセス拒否対策
2024年2月5日、ESETのインターネットセキュリティーをパソコンにインストールしたことでスマホからのアクセスを拒否するケースを確認しました。
解決方法は以下の通りです。
ESET設定画面からアクセス解除する方法
ESET INTERNET SECURTYの管理画面を開き、「設定」→「ネットワーク保護」→「ブロックされた通信の解決」を押下します。
ネットワークアクセストラブルシューティングが開きます。
NT Kernel&Systemの「詳細」を押すとブロックされたIPアドレスの一覧が表示されます。
その中にスマホのIPアドレスを確認したら「ブロック解除」を押すことでスマホからのアクセス拒否を解除することが出来ます。(自宅wi-fi環境下での対策です。)
ちなみにスマホ側のIPアドレス(wi-fi環境下)の確認方法は
「設定」→「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fi」→「家で使用しているWi-Fi」を選択し歯車マークをタップ→「ネットワークの詳細」から下の方にスクロールすると「IPアドレス」の項目があるので、ここでブロックされているIPアドレスかどうかを確認することが出来ます。
まとめ:実運用ではいつの間にか接続切れが起こることが多いので注意
今回は、スマホとPC間で使える共有フォルダの設定について解説しました。
パスワードを付けれるようにしてアクセスする方法や「ユーザー」フォルダまで共有されてしまう、等は意外に解説しているブログが無かった為、今後自分が設定方法を忘れた時に見返す為の記事としても書いてみました。
実運用してみた感想としては、(おそらく)スマホやPCを再起動したことによる
「スマホからPCに対する接続切れ(検索エラー)」
が忘れた頃に発生することがあるのがネックだと感じました。
ネットワークを再度検索すれば解決する、ということだけ覚えておけば問題ありません。
今回の記事は以上となります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。