こんにちは、Rakkyです。
私は大学卒業後、SIer企業で8年間働いた後、工場の現場オペレーターに未経験の状態で転職しました。
今回は工場に転職する際に考えるべきポイントについて話します。
この記事はこんな方におすすめ
- 工場の仕事、製造オペレーターの仕事を知りたい
- 30代未経験の人間に工場の製造オペレーターは務まるか疑問を感じている
- 工場に転職を考えているが、働きやすい工場の特徴を知りたい
この記事は管理人の経験を元に作成しています。
◆この記事の信頼性◆
このブログの管理人は32歳の時、未経験で印刷工場の製造オペレーターに転職し、同じ工場で約6年間勤務を続けています。(2024年時点。)
それでは解説していきます。
製造業自体はブラックではない
まず前提として、製造業全体がブラックという訳ではありません。
ただし運営が厳しい下請けの小規模零細の工場に就職した場合、給与面/休日面/労働面でブラックだと感じる可能性は高くなります。
例えば労働面の場合「日によって全く仕事が無かったり、その分のツケを別日の残業で補ったり」と不安定さをブラックに感じることがあるかもしれません。
「入社する前にそんなこと分からない!」
と思われるかも知れませんが、ごく単純で当たり前なことさえ確認していればある程度、その工場がブラックなのか判断することは可能です。
記事後半では働きやすい工場はどういったものか解説しています。
その前に工場の現場作業員(製造オペレーター)の仕事内容についておさらいしておきましょう。
製造オペレーターの仕事内容
仕様書に沿った製造
工場では基本的に「仕様書」と呼ばれる説明書に沿って各工程の人達は仕事をしています。
製造オペレーターは簡単に言うと
「製造現場にある機械の世話係」です。
オペレーター = 機械操作をする人のことです。
- 加工用資材を機械に取り付け
- 製造に必要な材料を機械に投入
- 製造中は機械がエラーを出さないか監視
- エラーが出たら要因を取り除く
- 仕上がったものを簡易梱包して次工程に渡す
これらが製造オペレーターのメイン業務です。
ちなみに管理人は印刷業の製造オペレーターです。
巨大な印刷機に製造に必要な紙やインキ、加工用の資材を取り付け、機械操作で印刷し、不良要因を機械が検知したら対処をします。
また印刷過程で減ったインキを補充したり、出来上がった製品を機械から取り外し製品置場に運ぶ、といった仕事内容です。
生産スケジュールに基づいた製造対応
生産スケジュールは製造計画を統括する部署で決められるので、現場の人間はスケジュールに沿って製造をすることになります。
機械の保全
製造機には、ローラーベアリング、エアホースやベルト等、消耗品が多く含まれています。
機械を運転する中で消耗した部品等は適宜交換が必要になりますし、備品管理として消耗品の在庫状況の確認をします。
また定期的な給油等も保全活動として実施します。
手順書やルールに基づいた教育
工場では挨拶が「ご安全に」と言われる程、事故防止に対する意識が強いものです。
危険作業禁止の注意喚起を込めた手順書が存在し、周りの人間に対して定期的に周知教育をします。
周知教育は安全教育という意味の他に
工場がISOを取得する際
- 作業手順書が存在しているか
- きちんと従業員に教育がなされているか
- 手順教育記録がきちんと残されているか
という点が審査対象となる為、そういった意味も含め、日々教育し記録を残していきます。
トラブル対策
製造過程でトラブルを出してしまった場合、再発防止として対策が求められます。
- どのようなトラブルなのか
- トラブル発生の経緯はどうだったか
- 何故トラブルが発生したのか
- 今後どのように対策するか
こういったことを資料にまとめ、必要であれば対策手順書を作り周知教育を行います。
ざっくりとではありますが、このような業務内容になります。
現場作業がメインでありながらも資料作りを片手間に行う、というスタイルになります。
未経験で工場の現場仕事は務まるか?
未経験で工場へ転職を考えている方はこの点が気になるポイントだと思います。
結論から言うと未経験でも全く問題ありません。
実際私は32歳で未経験の製造オペレーターに転職し、5年以上継続して働いています。
ただし工場であればどこでも良い訳では無く、後述する特徴にあてはまる工場であれば働きやすい可能性が高い、と言えます。
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働きやすい工場の特徴
どういった工場なら未経験でも働きやすい可能性が高いか判断基準をまとめました。
従業員数
まずは全従業員数が100人以上の工場を基準に探すと良いと思います。
なぜかというと、人が多いほど仕事が細分化されている可能性が高いからです。
それに「従業員の人数=会社の体力」ですから従業員が多い程、安定して働ける可能性が高まります。
また従業員が多い程、多様な価値観の人が在籍している為、入社後早く馴染める可能性が高いです。
私は従業員数名の零細企業で数ヶ月働いたこともありますが、あらゆる仕事を求められました。
- 社内の現場仕事、工場の開錠・施錠
- パートさんの仕事管理、休憩指示、昼ご飯注文、集金
- トラックでの資材の配送、集荷
- 現場作業後の事務作業
- トイレ掃除や洗濯等の雑務
- 終業後の材料買い出し
零細企業であればあるほど、1人に対する仕事や雑務は増えていきますし、サービス残業も増えてきます。
営業として入社したのに現場作業がメインになることもザラにあります。
正社員であればパートさんの管理等をしつつ、現場仕事をこなすことが求められます。
そうした零細企業に就職してしまうと
「こんなはずでは無かった・・・」
と後悔することになるかも知れません。
そうした観点から従業員数は自分の仕事量がどの程度になるのかを測る上で重要なポイントになります。
組織体制がはっきりとしている
これも従業員数と同じ理由で、総務、経理、購買、営業、製造と組織体制がはっきりと分かれているかどうかは、確認しておくべきです。
従業員数と同様の理由で、1人に対する業務範囲がある程度決まっている(役割分担が明快になっている)方が働き始める上で敷居が低いからです。
工場内の5S状態に違和感が無い
基本的に面接の段階で工場内を見学するはずです。
その際
- 「工場内が散らかっているな」
- 「物が高く積み上げられていて危ないな」
- 「劣悪な環境で働いているな」
- 「やたら猛スピードでフォークリフトが動いているな」
と感じたならそこで働くのは止めた方が良いです。
あなたが入社したことで、作業環境や5S状態は変わることが無いからです。
見学で見た作業環境で働くことに違和感を感じないことが望ましいです。
教育体制が整っている
ここも重要なポイントです。
「未経験歓迎」と謳っていても入社後に即戦力を望まれては、雇う側も雇われる側も困惑してしまいます。
- どのような計画で教育が行われているのか
- どの程度で1人前になれる想定をしているのか
- 未経験者を前提とした教育が想定されているのか
面接段階で質問し、面接者の回答や態度を確認しておくべきです。
まとめ
工場は基本的に30代未経験でも採用される可能性が高い為、興味がある方は探してみると良いかもしれません。
自分に合った環境選びや仕事選びの基準として参考になれば幸いです。
また工場では、多能工に関心を持って取り組んでいる企業も近年では増えてきています。
工場で働くことを視野に入れているのなら、多能工についても簡単に知っておいた方が良いかも知れません。
今回の記事は以上になります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。