こんにちは、Rakkyです。
みなさんは
「趣味は何ですか?」
といきなり質問された時、何と答えますか?
その時たまたま何か取り組んでいることがあれば、答えに困ることはありませんが、普通に仕事をしながら、別のことに打ち込むのは結構ハードルが高いですよね?
国語辞典で「趣味」の意味を調べると
- 仕事・職業としてでなく、個人が楽しみとしてしている事柄。
- どういうものに美しさやおもしろさを感じるかという、その人の感覚のあり方。好みの傾向。
こういった意味があるようです。
では改めて「趣味は何ですか?」と聞かれたとします。
もし
「趣味は食べることです。」
と答えた場合、これは本当に趣味だと言えるのでしょうか?
はっきり趣味だと言い切るには、難しい問題だと思いませんか?
この記事で分かること
- 「食べること自体は趣味では無い」と言える理由
- 娯楽と趣味の違い
- 趣味の本質
- 趣味がもたらすメリット
食べること自体は「趣味」では無く「娯楽」
早速ですが、食べることそのものは「娯楽」です。
回答に対して限度を越している場合を思い浮かべてください。
「度を越して食べすぎている」場合は過食であったり肥満であったりマイナスイメージが思い浮かびますよね?
同様にパチンコも娯楽です。
「度を越してパチンコをしている」
場合はギャンブル依存等のマイナスイメージが思い浮かびます。
私の場合、ギターや園芸が趣味なのですが「度を越してギターにハマっている」「度を越して園芸にハマっている」これらの場合は「物事に打ち込んでいるマニア」というだけで特段マイナスイメージはありませんよね?
- 限度を超えた場合マイナスイメージが付くのが「娯楽」
- 限度を超えてもマイナスイメージにならないのが「趣味」
と捉えて良いと言えます。
もしくは
- 技術レベルや見極めがあるのは趣味
- 技術レベルや見極めが無いのは娯楽
こう考えても良いかも知れません。
Google検索の予測によると
googleで「趣味 食べること」で検索すると予測キーワードに「趣味 食べること おかしい」という言葉が第一候補に挙がってきます。
実際に調べて、検索結果の1ページ目のいくつかのブログやホームページに目を通すと
- 「趣味が食べることなのはおかしくない」
- 「就職の面接で食べることが趣味と言っても問題は無い」
とされている方が一定数いることが分かりました。
しかし予測キーワードに出てくる以上「食べることは趣味では無い」という意見が反映されています。
- 「食べること」
- 「寝ること」
- 「会話すること」
これらは趣味と言わなくても、誰もがしていることですよね。
もちろん「食べること、寝ること、誰かと会話することが大好き、それ自体が幸せ」なことはとても良いことです。
これに関しては否定しようがありません。
そのうえで、はっきりと言語化するなら
「食べることは、趣味ではなく娯楽」
というのが真実に近いと考えられます。
娯楽の本質はリラックスした状態で幸せを満喫することだからです。
また
「娯楽は受動的に体験することであり、趣味は自発的に体験すること」
とも言えます。
食べることが「娯楽」であるならどうすれば「趣味」となるのでしょうか。
趣味とは娯楽から一歩踏み込んだ状態のこと
娯楽を趣味に昇華させる
結論として、多くの方が「趣味」に対して漠然と持っているイメージ像とは
「娯楽から一歩踏み込み、こだわりを持って物事に取り組んでいる状態」
を指しているのではないでしょうか?
例えば「食べること」に対して一歩踏み込めば前工程の「調理段階」になります。
- 「趣味は料理を作ることです。」
これであれば違和感を持つ人はいないでしょう。
「食べること」「会話すること」のような一見娯楽のようなものを趣味として回答する時は「回答の流れ(ストーリー)が大事」ではないでしょうか?
例えば就職面接等の場合
「趣味は食べることです。私は昔から食べることが大好きでした。最近は自分でも作りたいと思うようになり、料理教室に通ったり、本を読んで研究しています。今では作って食べるまでの工程を含めて楽しんでいます。」
この流れで回答したとします。
これがもし製造業の面接であれば、面接官が持つ印象として
「製造も料理も材料、準備工程、後工程があることは同一だから、広い視野でものを見ることが得意かも知れない。本を読んで研究することは品質改善していくことと根っこは同じだから料理に対する行動力を我が社でも発揮してくれるかも知れない。」
と前向きに評価される可能性が高くなります。
娯楽であっても「前工程」や「違う角度」から始まれば途端に「趣味」の領域に踏み込むことになり、その人の性格や考え方を相手に印象付けることが出来ます。
趣味の特徴
趣味の特徴として
- 自分に少し負荷(ストレス)を掛けること
- その過程を楽しめること
- 試行錯誤から学びがあること
- 観衆(娯楽)からプレイヤー(趣味)へと変化し、割に合わない小さな成果を喜び、積み重ねること
趣味の本質はこれらに集約されているんじゃないか、
と私は最近考えるようになりました。
いくつかの事例
観衆の時 | プレイヤーになった時 | プレイヤーにかかる負荷 | |
ギター | 聴くだけ | 弾くようになった | 上達の遅さ・音楽理論 |
ブログ | 読むだけ | 執筆するようになった | 運営方針・SEOの知識・分析 |
youtube | 見るだけ | 動画投稿するようになった | 動画編集・集客・キャラ作り |
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体験談:ギターが趣味になった友人
私には、2年ほど前からギターを弾き始めた友人がいます。
彼いわく
「tab譜(ギター譜)を見てると正直眠くなる。基礎練習はやろうと思うけど中々手をつけられない。練習量の割に出来ることは少ない。でもギターは飽きない。だって一生完璧に弾きこなせるようにならないから。もしも極めてしまったら飽きてしまう。」
と言っていました。
私も彼と同じく、ギターを弾くことが趣味の人間(万年初心者)です。
私の場合、中学生から始めたギターは高校生になったらほとんど弾かなくなりました。
その後大学でサークル活動として再度弾き始めるも、就職して社会人になればまた弾かなくなりました。
要するに人生の節目節目で幾度となくギターを挫折しています。
それでも社員旅行や同僚の結婚式の時だけ弾き語りをしたり、何となく弾く機会に恵まれ、幸運なことに上記の友人にも感化され、またギターを弾き始めています。(2023年現在)
試行錯誤から上達のきっかけを掴み数年継続するも中断する、クリアしていない課題があるから何かのきっかけでまた再開する。
こうした特徴も趣味だからこそ持ち合わせるものでは無いでしょうか。
趣味がもたらすメリット
趣味がもたらすメリットを4つ紹介します。
ストレス耐性が高くなる
職場以外の場所で、自分自身に負荷をかけている人はプライベートが娯楽中心の方と比べてストレス耐性が高いことは間違いありません。
ストレス耐性が高くなることで、ネガティブなことに対する許容範囲が自然と広くなります。
私が今働いている職場で思うことの1つに
「ストレス耐性が無い人(豆腐メンタル)が意外と多い」
ということがあります。
何かに取り組んでいる人との会話は得るものがありますし、仕事が大変な状況でもどこか余裕があるように見えるものです。
改善意識が自然体として身につく
趣味を通して
- 「どうしたらもっと早く上達できるか」
- 「得た知識をどう活用できるか」
という試行錯誤を日常生活レベルでやっていると、それがそのまま職場でも活かすことが出来るようになります。
結果、周りから「仕事が早い」と言われる人間になります。
「試行錯誤する」ことが日常生活に存在すれば、「改善する」ことに対する敷居が下がり、最小限のストレスで行動できるようになります。
説明が上手くなる
改善の意識が身につけば、説明の仕方にも「試行錯誤」が表れます。
説明が上手い人は、相手の理解度に合わせて微妙に表現を変えたり、どう説明すれば相手に最も伝えたいことが伝わるのか常に試行錯誤しています。
毎回同じ説明では無く、より分かりやすい表現を模索しながら話すので
- 「説明するのが上手い」
- 「例えが上手い」
- 「話が面白い」
という評価を受けやすくなります。
信頼されやすい
「ストレスに強くて仕事が早い、しかも説明も上手い」
これだけの要素を持っている人が身近にいたら、魅力的な先生のように見えてきませんか?
何かに挑戦し続けている人は「自分はこうでありたい」といった一貫性のある行動に終始しているものです。その為、少し接するだけでも態度に余裕があったり「何かこの人良いな」と思わせる雰囲気が自然と出ています。
信頼を得ることで生活や仕事上でのコミュニケーションが円滑に進んだり、自分の知らないところでも評価されていたり最終的に得をすることに繋がります。
これらのメリットは一つ一つが単独で成り立っている訳ではありません。
複合的に絡み合うメリットを身につける為、趣味に取り組んでいるとも言えそうですね。
まとめ:趣味は自分を成長させるツールです
今回は、趣味を持つことによるメリットについて記事を書いてみました。
あれこれ言ってしまいましたが、目標や目的を掲げて何かに挑戦する姿はシンプルにかっこいいし、魅力的に見えますよね。
ただし、娯楽を趣味だと勘違いしている場合は要注意です。
趣味は限度を超えても
「専門家」や「博士」ですが
娯楽は限度を超えると「依存」
ですから。
ほんのちょびっとだけ自分に負荷をかけながら自己実現に向かって行動していきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
では、また!