こんにちは、Rakkyです。
ブラック企業に長く勤めたことで、辞めるタイミングを失ったような気がする・・・
ブラック企業で消耗しているけど、転職活動をする余裕が無い・・・
上記のような不安や疑問はありませんか?
今回は、私が某ブラック企業で8年間在籍していた時の体験を元に、
- 2パターンあるブラック企業の特徴
- ブラック企業を辞められない人の心理
- 退職代行サービスは余程のことで無ければ避けるべき理由
- とにかく退職さえ出来れば上出来
というテーマで記事を書いています。
◆この記事はこんな人におすすめ◆
- 今の会社で働くだけで精一杯。転職先を探す余裕が無い人
- 今の会社で勤め続けることに疑問を感じている人
- 辞めたくてたまらないのに勇気が出ない人
- 次の転職先を決めずに退職することの是非を知りたい人(体験談)
それでは解説していきます。
ブラック企業は2種類ある
「ブラック企業の特徴とは何か?」
この問題を考えた時、2種類に分類できると考えられます。
それは
- 法令違反をしている企業
- 法令違反をしていない企業
です。
まず分かりやすいのは「法令違反をしている企業」として会社が書類送検されている場合です。
どんな内容で法令違反をしているのか?
厚生労働省労働基準局監督課が令和5年12月28日に発表した
を確認すると日本全国の令和4年~5年にかけて発生した労働基準関係の法令違反がPDF60ページに渡り公開されています。
内容として特に多いのが
「労働安全衛生法」
を守らなかったというものです。
- 高所作業における安全帯等の落下防止措置を怠った
- 転落が予想される場所で転落防止措置を講じていなかった
- 教育を受けさせずに現場作業を行わせていた
- 無資格者にフォークリフト運転をさせていた
ついで多いのが
「最低賃金法」
「労働基準法」
を守らなかったというものです。
- 労働者に1か月間の定期賃金を支払わなかった
- 違法な時間外・休日労働を行わせていた
- 36協定の限度時間を超えて違法な時間外労働を行わせた
法令違反はしていない、だけどブラック企業
私たちが
「ブラック企業」
と聞いて、思い浮かべるイメージ像はこちらの方が近いはずです。
法令違反をしていない、というより単純に違反が明るみになっていないだけの場合もあります。
厚生労働省の見解によると
厚生労働省はブラック企業の定義はしていませんが、特徴は下記の通りとしています。
一般的な特徴として、① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す、② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い、③ このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う、などと言われています。
引用元:「ブラック企業」ってどんな会社なの?
加えて「若者の使い捨てが疑われる企業」もブラック企業の特徴であると公言しています。
さらにネット上で良く言われるブラック企業の条件を追加するなら
- 過剰な休日出勤
- 有給取得の拒否
- 高い離職率
- 高い休職率
- 上司や社長の意見の絶対視(支配的トップダウン体制)
- 責任の押し付けや責任の所在があいまい
- 中堅社員がいない
- 威圧的な業務体制
これらもブラック企業の特徴だと言われています。
私の場合「新卒者を大量採用」かつ「平均勤続年数が短い」企業で働いていました。
ブラック企業を辞められない人の心理
ブラック企業が無くならない理由・・・
それは
「ブラック企業で働き続けることを選ぶ人がいるから」
に他なりません。
ブラック企業を辞めたくて仕方がないのに辞めることが出来ない人の心理とはどういったものでしょうか?(ブラック企業で働くことに納得している人の場合は例外です。)
私自身、有名なブラック企業に8年間在籍していましたので、その時の心理状況を踏まえて分析してみました。
責任漬けにされた結果、辞める選択肢を自ら閉ざす
私が某ブラック企業に勤めていた時のことを思い返して思う事の1つに
「業務に対する責任感が無駄に強すぎた」
というものがあります。
ブラック企業は基本的に
「責任感が強く、大人しくて優しい人」
に対し、過剰に責任を被せる傾向があります。
責任感が強い人は断ることが出来ませんから、新しい業務を次々としょい込んでしまいます。
その結果、自分が持てる責任を最大に引き延ばされ、
責任漬け(責任中毒)
にされてしまうのです。
その末路は「自分より会社の方が大事」だと思い始める始末です。
自分より大事なものなんて無いのに・・・・
本当は会社を辞めたいのに、会社から責任でがんじがらめに縛られた結果、
「こんな状況で辞めるのは無責任だ!ここで辞めたら社会人失格だ!」
と勝手に思い込み、辞めるという選択肢を自ら閉ざしてしまいます。
私は、責任漬けの状況下で「辞める」という選択肢を持つことが「悪」のように感じている時もありました。
私が会社にどれだけ重い責任を感じたところで、会社は私に対し何の責任も感じていません。
まるで、たちの悪い一方的な恋愛感情を会社に向けているような状況でした。
自分が辞めたら迷惑がかかる、という自意識過剰
「自分が仕事を辞めたら周りに迷惑がかかる」
という思考にとらわれていませんか?
でも、ちょっと待ってください。
「辞めたら迷惑がかかる」
とは、どこに迷惑がかかるのでしょう?
・・・同僚?・・・それとも上司?
元を辿れば会社(企業)そのものだと考えるでしょう。
では、あなたは会社の業績を左右するような決定権のある経営層の人間ですか?
おそらく違うはずです。
「辞めたら迷惑がかかるから辞められない」
という心理状況にあなたを落とし入れる
「会社の体制がおかしい」
ことに気付いてください。
「あなたが辞めたら業務が回らない」
のは会社の怠慢であり、会社を経営している上層部の問題です。
自分=絶対悪という地獄のような自責の念
責任感の強い人はどれだけ理不尽でどれだけ怒られ、
時に人格を否定するような言葉をぶつけられても
「これだけ非難されるのは、自分が1番悪いからだ。」
と自分を卑下することしか出来ません。
あなたのことを否定する上司も
あいつにどれだけ酷いことを言っても自分のせいにならない。
これはあくまで教育だ。俺にここまで言わせるあいつが悪い。
と何かにつけてあなたのことを否定する傾向が強くなります。
いつの間にか、あなたを叱ることが楽しみに変わっているかも知れません。
相手を否定することで自分の優位性を確かめたい、という心理が働くからです。
そういった人間は、相手を一通り叱りつけた後、少しだけ優しくする傾向があります。
そんな、後から取って付けたような優しさに責任中毒の人はすがりついてしまい、「会社に支配」されてしまいます。
企業版DV(家庭内暴力)です。
支配されている状況下では
「相手を怒らせないこと」
に全エネルギーを使うので
「辞めるという思考」
にエネルギーを使うことが出来なくなります。
しかもそれはあなたのプライベートも侵害します。
休日に新しいチャレンジを始めようという意欲が削がれ、趣味を持つことすら出来なくなります。
前進よりも現状維持を重視し、会社に留まる以外の選択が出来ないのです。
それでも退職する勇気は必要
ブラック企業はあなたを責任漬けにし、逃げる選択肢をあなたが自ら閉ざす(心を適度に折る)よう、全力で罠を仕掛けてきます。
SIer企業に勤めていた頃の私は無駄に叱責されることが多く、会社や上司が恐怖の対象になっていました。
それでも私が退職を言い出せたのは結婚を機に退職・転職したからです。
普通は「結婚を機に今の会社で頑張る!」ですけど私は違いました。
- この会社で仕事をしながら、幸せな結婚生活をする自分が想像出来ない
- 上司の姿に未来の自分を重ねることが出来ない(上司のようになりたくなかった)
- 結婚式に「私を否定する上司を招待するべきか」考えることすら我慢ならない
- 自分の人生を前進させる結婚において、後退気味の気持ちで今の会社に所属する矛盾
私のこれからの人生を考えた時、
環境を変えることでしか、今後の幸せは掴めない!
と思うようになりました。
8年間の洗脳が少しずつ解け始め、最終的にブラック企業を退職することが出来ました。
退職代行サービスは余程のことで無ければ避けるべき理由
現在は退職代行サービスが増えていますが、出来ることなら避けるべきと私は考えます。
なぜなら退職代行サービスは
- 人生で数少ない勇気を発揮する局面
- 退職経験は自分が成長出来る数少ない機会
これらを放棄することになるからです。
退職代行サービスは当然有料です。
つまりあなたの退職にはそれだけの
「価値がある」
ということです。
あなたがブラック企業に勤めているのなら、退職に対する価値の高さは計り知れません。
その価値ある退職を自分で行動して勝ち取ることこそ、成長の証であると私は考えます。
退職を切り出した時、常套句として
「今辞めたら、次の会社でも同じように続かないぞ。」
と説得力の無い引き止めがあるかもしれません。
しかし、そんな言葉こそあなたのことを全く考えていない証拠です。
本当にあなたのことを考えて引き止めてくれる人なら、こんな古くて無責任で説得力の無い言葉を吐くことなどありません。
・・・とは言ったものの、上記の話は「相手に話が通じる」という前提で成り立つ話です。
世の中には
- 「退職の話に取り合ってくれない」
- 「言葉の暴力で社員を丸め込む」
企業がまだまだ存在していることも事実です。
- もはや話を切り出しても無駄だ・・・
- 自分の力では何も出来ず、ずるずると勤め続けている・・・
もはや費用が掛かっても構わない!早く辞めることの方が重要だ!という場合は「即ヤメ」を最終手段として考えて良いかも知れません。
\自分の力だけで無理なら/
次の転職先を決めずに退職しても良い
私は結婚が決まっているのに次の転職先を決めずにブラック企業を退職しました。
当時30歳です。
とにかく、ブラック企業を辞めることに精一杯だった私は
「次の会社を見つけてから・・・」
なんて器用なことは出来ませんでした。
ちなみに、退職してから早期に次の就職先が見つかれば再就職手当(ハローワークのリンク先)を貰うことが出来るし、なかなか見つからなくても失業保険も貰うという選択肢があります。
私の場合、失業保険を貰わず、再就職手当を貰うパターンでした。
今でこそ言えるのかも知れませんが
「取り合えず退職が先決、次の就職先が決まってなくても問題なかった。むしろ決まっていない方が解放された気分を味わえる期間があって良かった。」
と振り返ってみて、そう思います。
今の仕事を辞めたい・・・
そして新しい職種で1から人生の再スタートを切りたい!!!
もしそう考えているのなら、未経験者採用に特化した転職サイト
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\他とは違う転職サービスなら/
まとめ:ブラック企業で消耗するのは止めませんか?
今回は、ブラック企業を辞められない人の心理をブラック企業で働いた経験を振り返りつつ記事に書いてみました。
ブラック企業で消耗するのは、とてももったい無いことです。
自分の可能性を自ら狭め、生活全てを会社中心に考えてしまいます。(やはりブラック企業に対する片思いのような状態です。)
辛い思いをしてまでブラック企業にしがみつく必要はありません。
どれだけ尽くそうが、会社はあなたに対して何もしてくれません。
行動することでしか、人生は好転しません。私が現にそうでしたから。
現在、私は現場作業員として工場で働いており、こうして情報発信する余裕も手に入れています。
今回の記事は以上となります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。