ココヤシ資材でブルーベリーを植え替える方法|サンドセットのph調整方法|年間成長結果

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ココヤシ資材によるブルーベリー植え替え結果

こんにちは、Rakkyです。

私は趣味として賃貸の小さな庭でブルーベリー栽培をしています。2022年から栽培を開始して1年が経過しました。

今回はデネブスペシャルブレンド(ココヤシ資材)を使用してブルーベリーを植え付けた手順と1年後の生育がどうなったかを紹介します。

管理ヤギ

管理人は、2018年頃から急に植物(主に果樹)を育てたいと思うようになり、フィンガーライムやジャボチカバ等、変わった果物を育て始めました。そしてブルーベリー等のスタンダードな果物にもハマり、今に至ります。

この記事はこういう人におすすめ

  • ココヤシ資材主体でブルーベリーを育てたいと思っている人
  • ピートモスは今も使ってるけど今後、用土中の割合を減らしていきたいと考えている人
  • マニアックな資材でブルーベリーを育てるとどうなるか知りたい人

この記事で分かること

  • 園芸初心者でも分かるブルーベリーの鉢への植え付け方法
  • ベリーズライフで販売されているデネブスペシャルブレンドでの生育結果
  • 植え替え時の元肥にマグァンプK中粒を使用した結果
  • サンドセットを使用した結果

今回、植え替え時に使用した資材の一覧

  • デネブスペシャルブレンド
  • マグァンプK中粒
  • サンドセット
  • 7号スリット鉢
  • 鉢底ネット
  • バークチップ
  • ココヤシファイバー

それでは順番に説明したいと思います。

管理人は2023年以降の植替えは、「ベラボン+専用土+硫黄粉」を使用した植替え方法に変更しましたこちらの記事で説明していますので、宜しければご覧ください。

目次

植え替え前の資材の下準備

管理ヤギ

ポットから苗を取り出す前に、必要な資材を準備しておきます。

使用する用土がおおよそ何Lか確認する

植え替え対象の用土が大体何L必要か大雑把で良いので確認しましょう。

用土に追加する元肥の必要量を計算する為です。今回の植え替えでは、ベリーズライフさんから出ている「デネブスペシャルブレンド」というココヤシを原料として作られた用土を使用しました。

今回はポット苗3本を7号鉢に植え替えます。

使用する鉢植えはスリット鉢のCSM-210で容量は4.3リットルです。植え替える鉢に用土を3杯分取り、約12Lとして扱うことにしました。

管理ヤギ

ブルーベリー栽培にスリット鉢が向いている理由をスリット鉢の効果も含め下記の記事で解説しています。よろしければ、ご覧ください。

元肥の計算、準備

デネブスペシャルブレンド自体は肥料は入っていないので元肥を用意します。

元肥にはマグァンプK中粒を使用します。

用土1Lに対して5gの計算とし、マグァンプKを60g準備します。

管理ヤギ

市販されている元肥入りの専用培養を使う場合は、肥料過多を防ぐ意味でマグァンプKの追加は半分程度に減らした方が良いかも知れません。

※用土1Lあたり2~8gが使用量の目安

HYPONeX HP より
マグァンプKの準備

マグァンプKについてはこちらの記事でも解説しています。

関連記事は準備中です!この記事が読んでくれた人がいたら、書く原動力になります!

酸度(ph)調整剤の準備

さらにブルーベリー特有のph調整としてサンドセットを使用しました。サンドセットはたまごや商店さんから購入しました。サンドセットの必要量を計算します。

デネブスペシャルブレンドが沖積土なのか洪積土なのかは分かりませんが、150gを混ぜ込むことにしました。

下記の引用より、仮に砂土のphが6.5だとして、用土1Lあたりphを1下げる場合、500g÷20=25gと計算しました。今回は用土12Lあたりになる為、25g×12L=300gとなりますがココヤシが下記のどの土にも分類出来るものではない為、計算結果の半分の150gのサンドセットを用土12Lに混合することとしました→植え替え後も年3回位はph測定→サンドセット10g程度追加を繰り返しましたが、1年間順調に生育することが確認できました。

管理ヤギ

少ない分は足せば良いですが、入れすぎをカバーするのは困難ですので最初は少なめにするのが安全です

以下は、サンドセットの混合基準です。

pH5.5に設定する場合(深さ2cm/1平方mあたり又は用土20Lあたり)
砂土    沖積土    洪積土
500g    1,000g 2,000g

※沖積土とは河川流域で山の腐葉土等が流れてきて堆積したような土
※洪積土とは火山灰が降り積もった土(関東ローム層、赤土、黒土も洪積土)

引用元:たまごや商店 サンドセット|サンアグロ|硫黄含有の酸度下降材 より

ph測定方法は、こちらの記事にまとめてあります。

用土を水に馴染ませる

デネブスペシャルブレンドも、ピートモスと同じように最初は水を吸いにくく、水を弾く性質を持っています。バケツに用土を入れ水を足しては混ぜる、を繰り返し用土を水に馴染ませます。

用土に元肥と酸度調整剤を均等に混ぜ込む

準備した以下の資材を混ぜ合わせます。

  • 用土12L
  • マグァンプK60g
  • サンドセット150g

水を吸わせた用土にマグァンプKとph調整剤(今回はサンドセット)を均等に混ぜて用土の準備は完了です。

鉢植えに植え替えよう

管理ヤギ

ここからやっと植え替え開始です

今回植え替えするのは、大関ナーセリーから販売されている

  • ノーマン
  • ニューハノーバー
  • スージーブルー

です。

ポットから苗を取り出す

まず、3号ポリポットに入れられているブルーベリー苗を取り出し、周りの土を軽く落とします。

そもそも苗のサイズが小さいので根が回っていなければ根を切る必要もありません。

少し揉んで、根をほぐす程度にしました。もし用土がカチカチになっていたり泥っぽい感じがあった場合、水に漬け泥を軽くすすぎ落とした方が良いです。

ブルーベリーをポットから取り出した
左からノーマン ニューハノーバー スージーブルー

スリット鉢を使用

植え替え用の鉢植えには、スリット鉢を使用します。

7号スリット鉢
今回は鉢底にネットを敷いています

スリット鉢を使う理由はこちらでも解説しています。

今回の植え替えでは、鉢底にネットを張って害虫の侵入防止策としました。ただこれに関しては人の好みの問題です。

管理ヤギ

私は2023年の植え替え時はもうネットを使うのが面倒に
なり、鉢底にネットを敷くのはやめました。

鉢へ植え付ける

スリット鉢の底に用土を少し入れてから苗木を真ん中に配置し高さを調整します。植え替え完了後は表面にマルチングをするので、鉢の容量ギリギリまで用土を入れないよう注意します。

高さが決まったら、隙間になった周りに用土を入れ、ぐらつかないよう固定すれば植える工程は完了です。次は鉢の表面にマルチングをします。

マルチング

マルチングの役割と使用する資材

マルチングの役割として、

  • 雑草の発生を防止する
  • 用土内の水分の蒸発を防ぐ
  • 病害虫の侵入を防ぐ

これらが主な役割になります。特に7号鉢以下等、用土量が少ない鉢は夏場の水分の蒸発がとても早いので、やっておいた方が良いです。

ブルーベリーに使ったマルチングの資材

  • 鉢底ネット
  • ココヤシファイバー
  • バークチップ

この3種類を使って、マルチングをしていきます。

まずは鉢底ネットを適当な大きさに切り、鉢の表面をカバーしましょう。

接木の場合であれば、鉢の形にぴったり切るのも良いと思います。

自根苗の場合、シュートが出る可能性があるので、細かく切ったネットを幾つか敷き、少し隙間を空けた方が良いかと思います。

鉢底ネットで表面をマルチング
鉢底ネットで表面をガードする

ネットの上にココナッツ繊維を敷きます。最後にバークチップをのせてマルチング作業完成です。

ブルーベリー植え替え完了
やっと植え替え完了

これで一連の作業は終了です。

植え替え完了したブルーベリー
左からノーマン ニューハノーバー スージーブルー

1年間育てた結果

今回の記事の説明内容で1年間生育させた結果を発表します。

1年間のブルーベリー成長結果
1年間のブルーベリー成長結果
1年間の根張り結果
今回の手順で1年間育てた結果(7号スリット鉢による育成)

根張り状況もかなり良く、ブルーベリー栽培1年目としては完璧な生育結果が得られました。

まとめ

今回は、ココヤシ資材を使った植え替え方法を紹介しました。結果は満足ですがこの方法には要改善な点があります。それは

みんなが知ってるような大手通販で手に入らない資材が多いこと

です。

今後の課題として、用土とサンドセットはもっと手軽に手に入る資材に変えていきたい、というのが本音です。

特にサンドセット意外とph調整に使用する用量が多くなりがちなことが分かりました。(サンドセットの使用量が大量になりがちだというのは、事前にある程度分かっていたつもりですが、結局1年間でブルーベリー苗9本に対し約500g以上は使用しました。)

今回の記事は以上となります。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

※2023年に実施した改善版の植え替え方法を公開しました。よろしければご覧ください。

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