こんにちは、Rakkyです。

バルコニーにサンシェードや日除けを張る為のアイデアを探している

夏の日差しでベランダの床や手すりが熱すぎる。出来れば自分で暑さ対策をしたい

ベランダの植物が日差しで焼けて枯れてしまう

リフォーム業者から「理想通りの日除け対策は出来ない」と断られた
上記のような悩みはありませんか?
屋外で植物を育てていると、夏の日差しが強すぎて植物の葉が焼けてしまうことがあります。

特に2024年は酷い状況でした。



今後、毎年必要になるであろう
- バルコニーの日差し対策
- 植物の葉焼け(枯れ)対策
として、G-Fun(アルミフレーム)でバルコニーに屋根枠を作り、その屋根枠にサンシェードを取り付けました。
この記事ではG-Funで屋根枠を作った手順を公開します。屋根枠にサンシェード(防炎メッシュシート)を張る手順は下記の記事にまとめました。

この記事はこんな人におすすめ
- バルコニーの日差し対策を考えている人
- バルコニーに屋根枠(パーゴラ)をDIYで設置したいと考えている人
- バルコニーにサンシェードを張りたいけど、家に穴は開けたくない人
- アルミパイプ工作事例を知りたい人

アイデア共有や事例の参考になれば幸いです。
この記事で分かること
- G-Funフレームを使いベランダに構造物を作った事例と経過報告
- 制作費用とパーツ類
- 屋外でG-Funを使う上での注意点
G-Funについて

G-FunとはSUS株式会社から発売されているアルミフレームです。「フレームをコネクタで接続するだけで頭に思い描いた制作物を作る」がコンセプトです。

角アルミフレームより扱いやすく、後から追加接続可能な構造が特徴です。
G-Funの良いところ

パーツが豊富でアイデアを実現しやすい

G-Funは「パイプ表面の突起を利用してパーツを接続する」構造をしているので
- パイプホルダコネクタを使ってイレクターパイプを組み合わせる
- コネクタピースを利用して丸カンボルトを取り付け、ワイヤーを通しサンシェードを吊り上げる
等、自身のアイデアを実現しやすい構造をしています。後から思いついたことであっても実現しやすい構造です。
HPが分かりやすくて親切(敷居が低い)
G-Funを使う上で最大にして最強のメリットは
これに尽きます。
G-FunはDIY用途の傾向が強いので
- G-Funはどういう組み方が出来るのか
- 作品事例
- 耐荷重等の技術情報
- 必要なフレーム長のシミュレーション
これらが分かりやすく掲載されています。そのおかげでDIY歴の短い管理人でも

これなら自分にも扱えそう!
と感じ、ルーフバルコニーにG-Funで屋根枠を作り、サンシェードを張ることに決めました。
DCMに取り扱いコーナーがある

日本全国のDCMでは上記のようなG-Fun取り扱いコーナーが設置されています。
G-Funがどんな物なのか実際に手に取った上で使うかどうか判断出来ますし、後から足りないと分かった部品でも簡単に調達出来るのがメリットです。
1本ずつフレームの長さを指定出来る
オフィシャルストアから注文すればフレームの長さを1本ずつ指定出来るので、
- 使うフレームの長さとコネクタを決め、設計する
- 設計通りに部品を発注する
- 届いたら組み立てる
- 発注漏れがあってもDCMで現地調達出来る
上記の流れで作業出来ます。

組み立て家具を自分で設計し注文する感覚です。
G-Funの気になるところ

少し高額?でも大した問題では無い。
G-Funで構造物を作る場合、他の材料より割高になるかも知れません。
しかし多少割高でも
- 自由に設計出来る
- 直感的に分かりやすく、後付の融通が利く
- 法律が変わり、将来取り壊す可能性が出た時は自分で撤去出来る
方が重要だと管理人は考えました。
ちなみに今回の記事で紹介した屋根枠の材料費は
「約85,000円」(20%オフクーポン価格)
でした。比較対象にならないかも知れませんが、木材で作る場合や、既製品のパーゴラに比べれば割高かも知れません。
大型DIYでは強度(耐荷重)を気にした方が良い

G-Funはフレーム同士をコネクタで連結しますが、フレームが長くなれば強度が落ちます。なので45度コネクタで連結箇所を補強し、強度を上げました。
G-Funの屋外使用で注意したところ
G-Funを屋外で使用するにあたり注意したことは、
- ボルトには緩み止めを塗布する
- コネクタは白サビ対策としてウレタン塗装する
この2点です。
コネクタのボルト緩み対策

G-Funのコネクタはボルト1本で連結しているので、ボルトの緩みが起こらないよう緩み止めを使いました。
使用したのはロックタイト(中強度)です。将来的に部分的な解体や部品交換が発生する可能性を考慮して(中強度)としました。
コネクタのウレタンクリアコート塗装


コネクタ類はフレームとは違いアルミ特有の白錆が発生する可能性があるので、ウレタンクリアコートで表面を保護しました。
手順として
- コネクタを一斉に並べて、ミッチャクロンを適当に吹き付け
- 1時間程放置
- ウレタンクリアコートをコネクタ全面に適当に吹き付け
- 放置して乾燥させる
上記手順を実施し、表面をコーティングしました。

安く済ませるなら「錆止め」も良いですが、コーティングの方が年単位で長持ちすると考えました。
使うフレームやコネクタの目星を付ける
G-Funには沢山の種類のパーツがあります。
- フレーム種類
- コネクタ
- フットパーツ
どのパーツを使えば自分の理想に近いものが出来上がるのか、目星を付けました。
今回の制作物(屋根枠)の場合、下記のポイントを気にしました。
- 4本の柱には太い(G-FunG)を使う
- メインフレームは強度の高いG-FunNWを使う
- 補強には一般的なG-FunN(28mm)シリーズを使う
- バルコニー幅にすっぽり収まる立方体(屋根枠)を2mの高さで作る

使う材料の目星がついたら、次項より設計していきます。
構造物の3Dイメージを作成する

使用するフレームやコネクタをある程度決めた上で、イメージ図を作ってみました。
今回作る構造物は
「3400(幅)×2500(奥行)×2000(高さ)」mm
の立方体です。
素人DIYで専門的なCADを使うのは難しいし単発作業ではタイムパフォーマンスが悪いので
「スケッチアップ」
というwebブラウザ上で動くデザインソフトで簡単なイメージ図を作成しました。
スケッチアップは立体物を作るソフトの中では圧倒的に使いやすいので、初めて3Dモデルを作る人におすすめです。(実際私でも作れました。)
G-Funと同じ幅や寸法を指定して3Dモデル(縮小模型)を作れます。
寸法通りの縮小模型があれば、
- 構造自体に無理が無いか
- バランスが悪くないか
を事前に確認出来ます。組み立てる際にも完成イメージを確認しながら作業出来ます。

作る前に家族にイメージを説明するのにも便利です。
スケッチアップを使って上記のような3Dモデルを作る方法は下記の記事でまとめました。時短重視なので必要最低限の機能しか解説しませんが、初めてのスケッチアップ入門として分かりやすく紹介しています。

部分単位に分解し、エクセルにまとめる
3Dモデルの構造が問題無さそうだと判断したら、部品構成を(柱/屋根/補強)単位に分けてエクセルにまとめました。
オフィシャルストアで提供されている
は便利ですが、シリーズを組み合わせる(NとG)場合やコネクタ延長を考えている場合は要注意です。
(例)

具体的に両端の柱にGシリーズを使い、延長コネクタも考慮した場合の正しいL寸法は下記になります。(外径3400mmの例)

今回は大型DIYなので、フレーム延長を前提にしたフレーム寸法を自分で割り出す必要がありました。
ややこしいので屋根や柱等の部分単位で、使うフレームや長さ・コネクタをまとめました。
今回の構造物では、以下のようにまとめました。
屋根

外径3400mmなので、コネクタによるフレーム連結が必要です。コネクタの寸法も考慮(引き算)してフレーム長を決めました。
柱

補強箇所

こんな感じでエクセルで部分単位に使用部品を書き出し、発注漏れを防ぎました。他の書き出した箇所も含めPDFにまとめたものを下記で公開しています。
発注部品一覧を作る

エクセルに入力した部品を全て拾いリスト化し、オンラインストアから発注しました。
今回作成した
- スケッチアップの構造イメージ
- 部分毎の部品構成
- 発注部品一覧
はPDFにまとめたものを公開しておきます。興味があれば覗いてみてください。

参考にしてもらえれば幸いです。
購入費用は「約85,000円」(20%オフ価格)でした。自由設計の屋根枠をバルコニーに設置する値段としては安く済んだと感じています。
屋上バルコニー屋根の製作過程

G-Funが届いたので、イメージ図と部品構成図に沿って組み立てました。


部分毎に使うコネクタやフレーム長が違うので、注意しながら組み立てました。



バルコニーの壁沿いにG-FunNで作った突っ張りをくっつけることで構造物をバルコニー内にきっちり納め、風の煽りによるガタつきが起こらないようにしました。
G-Funで作った屋根枠にサンシェードを付ける

屋根枠が完成したのでサンシェードを取り付けるつもりでしたが、一般的なサンシェードだと風の煽りで危険度が高いと考えた結果
「防炎メッシュシート」
をサンシェード代わりに使用しました。
今回の記事が長くなったので防炎メッシュシートを張った手順は別にまとめました。

まとめ:バルコニーに屋根枠を設置して暑さ対策をしよう
今回はG-Funフレームを利用してバルコニーに屋根枠を作った過程を紹介しました。
「既製品でバルコニーと同じ寸法の屋根枠を設置したいけどそんな都合の良い商品は無い・・・なら自分で作るしか無い!」
という気持ちから始まったG-FunのDIYでしたが結果的に満足な仕上がりになりました。

「意外とやれば出来る!」という良い経験になりました。
今回の記事は以上となります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。