【ブラックタスク】ギターのナット交換方法&オクターブチューニングのやり方紹介

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ギターのナット交換方法とブラックタスクの特徴

こんにちは、Rakkyです。

今回は私がメインで使用しているギター、バッカスtactics24のナットを自分で交換してみたので、その時のやり方を手順に残しておきます。

この記事で分かること

  • 必要な道具
  • 使用したナット
  • ナットの外し方
  • ナットの取り付け方

tactics24のギターレビューは上記の記事にまとめています。ご覧いただけると幸いです。

目次

ナット交換に使用した道具

ナット交換前に、必要な道具を揃えておきましょう。

今回は下記の道具を使用しました。

道具用途
・毛抜き(もしくは先端をつまむ道具)ナットを上からつまんで揺らす為
・彫刻刀(もしくは先端を削る道具)ナット溝の清掃の為
・ダイヤモンドヤスリナット溝清掃後の仕上げの為
・紙やすり(120番と240番以上)交換用ナットを削る為
・瞬間接着剤ナットを固定する為
ギターのナット交換で使用した道具と用途

グラフテック社のブラックタスクについて

グラフテックのブラックタスクナット
グラフテック社のブラックタスクXL

今回交換に使用したブラックタスクの特徴を解説します。

Black TUSQ XLの特徴

製品裏の説明を簡単にかみ砕いて、載せておきます。

Black TUSQ XLはグラファイト、牛骨、プラスティックや合成樹脂製のナットより長時間正しいチューニングを保ちます。

Black TUSQ XLは弦が振動する度にテフロンのマイクロ分子が放出されます。

その分子はナットと弦の摩擦を最低限に抑え、チューニングが狂いにくい状態を保ちます。

またテフロンのマイクロ分子はギターを演奏している限り永久的に滲み出ます。

Black TUSQ XLの音色は「澄んだ高音からキレのある中音、深みのある低音」までバランス良い音色が特徴です。

”製品裏の説明より一部抜粋”

PT-5042-00

今回、バッカスのTACTICS24-ASH/RSMのナット交換にあたり、使用したのは

グラフテック社のブラックタスク「PT-5042-00」です。

ナット幅が「42mm(約41.98m)」の製品が、tacticsに適応します。

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ナットの外し方

まずは、既存のナットを外す手順です。

①ナットを外す

まずは絃を緩め、ナットから絃を外します。

出来れば絃は切らず、ネックの外側に寄せておく方が良いです。

管理ヤギ

後からナットを仮置きして高さを見るためです。

ナットを外すには専用の工具があるようですが、持ってる人はほとんどいないはずです。

そこで

100円均一の毛抜きピンセット

でナットを上からつまんで揺らすと簡単に外すことが出来ました。

※今回は実施していませんが他の方法として、当て木をナットに接地させて、プラスチックハンマーで叩いて衝撃を与えて取る、という方法もあるようです。

ナットは瞬間接着剤2点止め程度でくっついています。

ギターのナットを外した状態とナット溝の状態
ギターのナットを外した状態とナット溝の状態
外したナットと交換するナット
上がブラックタスク。下が外したナット。

②ギター側の溝処理

ギターのナット溝には、ナットを固定していた瞬間接着剤が付着しています。

溝に残った接着剤を彫刻刀等でゆっくり表面を削っていきます。

完全に除去するのは無理だと思うので、あくまで平らにならすようなイメージで作業します。

接着剤をある程度除去したら、ダイヤモンドヤスリで軽い力加減で、軽くならします。

これで溝処理は完了です。

ギターのナット溝処理
①彫刻刀で溝の接着剤を除去。②ダイヤモンドヤスリで軽くならす。

ナットの取り付け方

①交換用ナットが溝にはまるか確認

まずは交換用ナットはナット溝にはまるかどうか確認しましょう。

今回使用した「PT-5042-00」はバッカスtactics24に無加工のままでは溝に入りませんでした。

②ナットを削る

ナット削りに使用した紙やすり
ナット削りに使用した紙やすり。右側は最終的な削り具合の履歴。

ナット溝にはまるよう、ナット側面を削っていきます。

紙ヤスリの番手は「120番」を使用しました。

4回程度往復でこすっては溝にはまるかどうか、を繰り返すとナット溝にはまる時がきます。

私は今回初めてナットを削りましたが、

思った以上にナットは簡単に削れる

と感じました。

ナットがはまったら、側面を「240番以上」の紙ヤスリでならせばナット処理は完了です。

管理ヤギ

私の場合、240番以上の紙ヤスリを持っていなかったので、240番で仕上げました。

弦高の確認

ナットを仮置きしたら、緩めておいた弦を一度張り、弦高を調整しましょう。

一般的なギターの場合は12フレットでの弦高が

1弦:1.5mm

6弦:2.0mm

このあたりが一般的とされています。

あくまで一般的な数値なので、これを基準に

  • 押弦した時の張力が強すぎるなら弦高を下げる
  • ビビり音の有無
  • 最終的には個人の好み

によって高さを決めます。

ナットかブリッジで弦高を調整します。

ナット側が高すぎるようなら、ナットを取り外し

「少しだけ高さを削る→取り付ける→確認」

を繰り返します。

高さが決まったら、後はナットの裏の2か所程に瞬間接着剤を垂らして、ナットを接着すれば作業完了です。

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オクターブチューニングもしておきましょう

ナットを接着し、弦を張ったらオクターブチューニングもしておいた方が良いでしょう。

オクターブチューニングは開放弦の音程と12フレットのハーモニクスの音程が同じになるよう調整します。

ウィルキンソントレモロでのやり方

ウィルキンソントレモロのオクターブチューニング方法
ウィルキンソントレモロのオクターブチューニング

作業は1弦ずつ、順番に下記の手順で行っていきます。

  • ギターに付属している①のレンチで留め具を緩める
  • 開放弦を鳴らし、チューニングを合わせる
  • 12フレットのハーモニクスを鳴らす
  • ハーモニクスの方が音程が低い場合、②のレンチでボティ下側にサドルを動かす
  • ハーモニクスの音程が高い場合、②のレンチでネック側にサドルを動かす
  • 音程があったら①のレンチで留め具を締める

以上です。

バッカスギターのナット交換前と交換後の比較
バッカスギターのナット交換前と交換後の比較

元々はおそらくタスクだと思いますが、ブラックタスクに変えたことで見た目も結構変わりました。

生音も良く響くようになったと感じますし、やってみて良かったと思っています。

まとめ:ナット交換は意外と自分でも出来ます

今回は、ギターのナット交換の方法について紹介しました。

ナット交換は敷居が高いと感じていて

やってみたいけど、ためらっている

と思っている人も多いのではないでしょうか?

私は初めてナット交換を自分でやってみましたが、

  • ナット幅が間違っていない
  • 弦の溝が切られている

この条件さえ満たした製品であれば自分で交換するのも案外簡単でした。(面倒なのは間違いないですが。)

自分でやってみたい!という方は是非挑戦してみてください。

自分で作業が出来れば、今よりもっとギターに愛着が沸くはずです。

今回の記事は以上となります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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