こんにちは、Rakkyです。
みなさんは珍しい果物に興味はありませんか?
今回はジャボチカバという植物について紹介します。
名前を聞いたことはある!という方や栽培に興味がある方に向けてジャボチカバの栽培における注意点や魅力を伝えたいと思います。
管理人は現在、賃貸の小さな庭でジャボチカバを合計4本育てています。この記事はジャボチカバを実際に数年間育てている観点を元に書いています。
この記事で分かること
- ジャボチカバの栽培難易度
- 結実年数(一般論と実際に収穫した年数)
- 耐寒性と冬場の管理
- 果実と味について
※管理人は、関西地方の比較的雪のほとんど降らない地方でジャボチカバを栽培しています。雪深い地域、東北地方や北海道での栽培は、そもそも栽培自体が無理かも知れません。(完全な屋内管理を除いて)※
ジャボチカバって何?
ジャボチカバは樹高10mほどになる常緑性の高木です。白い花が幹から直接咲き、直径2~3cmほどの大きさの実はブドウの‘巨峰’そっくりで、味もブドウに似ています。春から秋に数回実をつけますが、夏は開花・結実を休む傾向があります。成長はやや遅いですが、幹が太くなるにしたがって収穫量が増大し、原産地のブラジルでは一度植えれば孫の代まで収穫できるといわれています。
みんなの趣味の園芸 より
ジャボチカバは、ブラジル原産のフトモモ科の植物で、上記引用の通り、幹に直接果実をつけることからも別名”木葡萄”とも呼ばれているそうです。
ジャボチカバを見てみる>>ジャボチカバの栽培は簡単!
実際にジャボチカバを栽培している管理人の経験からして
「ジャボチカバの栽培は簡単」
と言えます。その理由の中で最たるものは
「樹を維持さえしていれば、実生苗(※)であろうと、いつか結実するから」
です。
※実生苗とは種から育てた木のことで、果樹においては接ぎ木が一般的です。
というのも私は趣味でフィンガーライム等も育てているのですが、
「花は咲くけど着果が不安定」
という問題に直面しています。
それに比べて、ジャボチカバは初めて開花を観測した年から、ポツポツと実をつけ始め、開花初年から断続的に収穫することが出来ました。着果が安定しているというのは果樹を育てる上でとても安心できる材料となります。
以上の理由から「ジャボチカバの栽培は容易」と結論付けました。
ただし!
後述する注意点を知った上での「容易」ですので、そこは注意願います。
ジャボチカバを栽培する上での注意点
結実までの年数が長い
一般的に実生苗のジャボチカバの結実年数は「10年以上」と言われています。
その為、これからジャボチカバを育てるつもりの方は6年生以上のジャボチカバを入手されることをおすすめします。あるいは「結実経験のある樹」もしくは「接ぎ木苗」も、早期結実に有効です。
実際、私が育てているジャボチカバの内、2本は6年生から育て始め、11年目位に結実し始めました。
おおむね10年以上というのは正しいようです。
耐寒性が低い
ジャボチカバは熱帯果樹に分類される植物ですので、日本の冬の気候には適応していません。
実際に育てる場合は「鉢植え」での管理を前提として
最低気温が「9度」を下回りだしたら家の中に避難させ、5月位まで家の中で管理する、
という方法を取ることをおすすめします。
上記は実際に私が管理している方法です。
育てていて分かったことは、「気温」以上に
「冷たい風」に、めっぽう弱い
という特性を持っているということです。
最低気温が9度に近づく4月下旬位でも、夜の冷たい風で葉が痛むことが多かったことが「冷たい風に弱い」と感じた理由です。
ジャボチカバの管理方法
上記の注意点を踏まえ、ジャボチカバのおすすめの管理方法を以下に記しておきます。
- 前提・・・鉢植え管理
- 用土・・・赤玉土:腐葉土=7:3
- 植え替え・・・2年に1回程度が良いのでしょうが私は4年ほど同じ鉢のままです。2024年は根かきだけして同じ鉢に植え戻す予定です。
- 肥料・・・春と秋2回程度。有機肥料を少なめで良い。肥料焼けしやすい。
- 選定・・・いつでも良い。とにかく日光を好む。幹に日光が当たるように。成長のサインとして樹の皮がめくれ、徐々に主幹が太くなっていく。
- 屋外管理・・・5月〜11月中旬まで。管理人が住んでいる関西地方において、最低気温が9度を目安にしている。
- 水やり・・・屋外管理時はほぼ毎日。屋内管理の12月〜5月は2〜3日に1回程度。
ジャボチカバの果実と味
ジャボチカバは上記の写真のように、幹に直接果実がつきます。これが集合体ともなると気持ち悪い、と感じる人もいるでしょう。ちなみにジャボチカバの花言葉は「神秘・永代」だそうです。
果実の中には大きな種が入っており、可食部は本当に少ないです。果実に対して7割は種、1割は皮、食べれる箇所は2割以下です。
気になる味ですが、私の主観としては
「甘酸っぱいような、甘ったるいような、ほのかに乳酸菌飲料っぽい感じ」
と表現しておきます。
そして初めて着果した果実より後から収穫された果実の方が可食部が何となく多くなってきたように感じ「甘ったるさ」もいい感じに消え、果実としてのクオリティが上がってきているように感じました。
ちなみにマニアックな話題として「中葉系は美味しくない」との情報もネットにはありますがそんなことはありません。上記の感想は中葉系を収穫して食べた感想です。
果樹は年数を追う事に美味しさが増してくるものが多いようですね。
まとめ
今回はジャボチカバという変わった植物について説明してみました。
屋内管理が気温次第で求められるのは難点ですが、日本国内では関東より西の温暖な地方での栽培がおすすめの植物です。
気になった方は、この奇妙な果実の実物を自分で育てて確かめてみてはどうでしょうか?(年数がかかるので、気になる人はすぐにでも育てましょう!)
今回は以上となります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。