こんにちは、Rakkyです。私は自宅でギター練習をする際、Nux MG-30というマルチエフェクターを使用しています。
今回は、MG-30の可能性を拡大するであろう「サードパーティー製IR」を適応する方法について解説します。
MG-30については下記の記事でもレビューや解説をしていますので、もしよろしければご覧ください。
MG-30を使った録音方法についても記事にまとめてみました。よろしければ、ご覧ください。
この記事でわかること
- Nux MG-30に外部(サードパーティー製)IRを設定する方法
- IR設定を使う上での注意点
それでは解説していきます。
IRってそもそも何?
IR(アイアール)は「インパルス・レスポンス」を略した言葉です。下記の引用だけでは少し分かりにくい表現となっています。
要するに「往年の名機キャビネットスピーカーの響き、スピーカーの反応をデジタルで再現したキャビネットシミュレーター」と思っていただければ問題ありません。
簡単に言うと、インパルス・レスポンスとは、機材、音響環境、再生システムそれぞれが持つ音の特性を記録したオーディオファイルです。
引用元:line6「IRっていったい何?」 より
アンプシミュレーターがあるように、キャビネットシミュレーターもあるって解釈ですね。
MG-30自体にも「IR」という項目でオリジナルのキャビネットシミュレーターを使用できますが、サードパーティー製(外部)のキャビネットシミュレーターを使用することでアンプシミュレーターの響きを大きく変化させることが可能です。
ギターをやっている方なら「エフェクターを試したい欲」が出てくるようにサードパーティー製キャビネットシミュレーターを使用することで音がどの位変化するのか気になってくるはずです。以下で設定する方法を解説します。
MG-30でのサードパーティー製IR設定方法
大まかな流れは以下の通りです。
- サードパーティー製IRを準備する
- PCでNux quick tone をダウンロードする
- PCとMG-30を接続しNux quick toneを起動する
- IRデータをパッチ単体に適応するか、本体自体に保存する
サードパーティー製IRを準備する
まずIRは「.wav」の拡張子である、ということさえ覚えておけば問題ありません。
その上でサードパーティー製のIRを入手しましょう。グーグル等で「IR 無料」と調べると無数に無料のIRデータを入手することが出来ますが、正直数がありすぎてどれが良いのかさっぱり分かりません。最初は無料お試しのつもりで適当にネットで拾ったデータを適応してみるのも良いでしょう。
私の場合、品質が担保されていて日本語で解説されているサイトから購入した方が労力を費やすよりも安く済むと判断し、DYNAXのIRを購入し使用しています。IRに初めて触れる人であっても直感的にキャビネットの種類が選べるし、「ものは試し!多少お金を払っても構わない」という方にはとてもおすすめです。
PCでNux quick tone をダウンロードする
次はPCでNux quick tone をダウンロードしましょう。
MG-30の公式HPの最下部に移動し、Softwearsからダウンロードします。
ダウンロードしたフォルダを解凍し、「QuickTone.exe」があることを確認します。
PCとMG-30を接続しNux quick toneを起動する
次にPCとMG30を付属のケーブル等で接続(MG-30側はUSBタイプC)し、MG-30の電源を入れたら「QuickTone.exe」を立ち上げます。
メイン画面の「IR」か、画面右下のキャビネットを右クリックすると上記画像のようにIRメニューが立ち上がります。サードパーティー製のIR設定は「USER」か「COLLECTION」から行います。
IRデータをパッチに適応する
IRデータの適応は下記の2種類の方法があります。
- 選んでいるパッチだけに単発で適応する
- 本体に最大24個IRデータを保存して、後から本体操作だけでIRデータの切替が出来るようにする
方法① 選んでいるパッチだけに単発で適応する
まずは、パッチ単独に設定する方法です。IRを右クリックし「USER」を選択すると開く画面から「IMPORT」を選択します。
IMPORTから、「.wav」ファイルを指定して開くとIRファイルが指定しているパッチに対して即適応されます。本体操作同様に「LEVEL」「Low Cut」「High Cut」が調整できます。
ヘッドホンで音を聴きながらギターを弾いてみてパッチに合うIRデータを探す、という感じです。
気に入ったIRデータを適応したら必ず「画面右上にあるフロッピー(保存)ボタン」を押すのは忘れないよう気を付けましょう。
方法② 本体に最大24個IRデータを保存する
次はMG-30本体にIRデータを予め保存しておき、パソコンを繋げなくともIRデータの切替をする方法です。
※注意※この方法でIRデータ切替をすると方法①で適応したIRデータは上書きされ消えてしまう、ということを事前に理解しておいてください。
今度はメイン画面「IR」右クリックから「Collection」を選択します。
メイン画面のキャビネットに「Collection」と表示されるので左クリックすると、下記画面が立ち上がります。
ここでは、「10番」にデータが入っていないので、インポートボタンを押し、本体に保存したいIRデータを保存すると「10番」にIRデータが保存されます。また、保存したIRデータはゴミ箱マークで削除して空欄にしておくことも出来ます。
これでMG-30のIRセクションの一番最後の「COLLECTION」にサードパーティー製IRデータを本体に保存することが出来ました。後は、このIRデータをとっかえひっかえして、自分の理想の音を試行錯誤するだけです。
※ただし、上述したように元々パッチにサードパーティー製IRを設定している状態でCOLLECTIONにあるIRに切り替えてしまうと方法①で適応していたサードパーティー製IRは上書きされ消えてしまう、ということを念頭に置いておくようにしてください。
ですので、方法①で適応したIRファイルを消したくない場合、
「COLLECTIONにも方法①で適応した(お気に入り)IRを保存しておく」という方法を取る必要があるので注意してください。
まとめ
今回はNux MG-30のIR設定方法について解説してみました。IRデータは無料・有料含め今後も出てくるでしょうし、現時点でも検証不可能な程データがあるはずです。
その中で気に入ったIRデータを見つけてよりギターライフを充実させましょう!ではまた!