こんにちは、Rakkyです。
私は現在ギターを練習する際は、マルチエフェクターNux MG-30にヘッドホン(AKG k240 studio)を繋いで練習しているのですが、購入当初は設定方法で良く分からないところや、マニュアルに載っていないscene設定等、どうやって使えば良いのか疑問がありました。
なので、今回はNux MG-30の見落としがちな設定と便利な使い方について記事にしておこうと思います。
まずは、今まで書いた関連記事を紹介させてください。
◆MG-30のレビュー◆
◆ギター練習用ヘッドホン◆
◆オーディオインターフェースとして使用する方法◆
◆おすすめのアンプモデルと音作り◆
この記事で分かること
- Nux MG-30の初期設定について
- Nux MG-30の公式マニュアルには載っていない操作方法
- ワウのオンオフ設定
- ルーパー機能の使い方
それでは解説していきます。
Nux MG-30の初期設定(GLABAL SETTING)
まずは初期設定を見ていきます。
①INFO(最新バージョンの確認)
まずは「本体の家マーク/GLOBAL」を長押しします。
そうすると「GLOBAL SETTING」という画面になりますので、画面右の十字キーで右下にあるINFOにカーソルを合わせ、十字キーを押し込むとINFO画面が開きます。
最新かどうかは、こちらの公式HPを確認できます。
もし最新で無ければ公式HP下部にファームウェアの更新という項目に従って最新版にアップデートします。
②PRE EQ(イコライザー特性)
次にPRE EQを開きます。
音量(±12dB)と低音域(80Hz)中音域(500Hz)高音域(4K)を1~4のつまみで設定できます。
画面の設定項目と下の1~4のつまみがリンクしている、というのは全ての設定において共通なので、これだけ知っているだけで各段に操作しやすくなります。
設定変更をした際左側にある「SAVE」ボタンで設定変更を保存します。
この操作は全てにおいて共通なので必ず覚えておきましょう。
MG-30は特性的に「高音域がとても強いエフェクター」ですので、高音域が刺さらないように設定しておくことをおすすめします。
※追記※色々といじってみましたが、元のフラットの状態でも良いかも知れません。代わりに後述するOUTPUT MODEの「HIGH」を少し下げるのが有効かなと最近考えるようになりました。
もちろん、いつでもこの設定は変えることが出来ますので、アンプの設定を変えても音が刺さる、と思う方は、後でこの設定を見直すことをおすすめします。
とりあえず最低限の操作方法の基本は下記の通りです。
- 画面右の十字キーは回せる、押し込んで設定をオンにしたり出来る
- 画面の設定項目と1~4のつまみがリンクしている
- 設定変更をした際左側にある「SAVE」ボタンで設定変更を保存
- モードを切り替える際は、画面右の十字キーを回すとモードを切り替えることが出来る(例えばアンプなら、アンプモデル切替。リバーブならリバーブエフェクター切替等)
③OUTPUT MODE(出力設定)
次は出力先の設定を行います。
アンプに繋いでいるのか、モニタースピーカーに繋いでいるのかで設定を変更する必要があります。
これが合っていないとスカスカの全然使えない音になってしまうので設定必須項目です。
STUDIO DIRECTの場合、合わせて「HIGH」を少し下げると高音域の刺さる感じが軽減できるので、個人的におすすめです。
私の場合、音を外部出力する際Roland CM-30を使用するので「STUDIO DIRECT」にしています。
CM-30については下記の記事で紹介しています。
④PARA.FOLLOW(設定の記憶)
例えばアンプのイコライザー等の数値設定を変更した後、別のセクション(例えばIR)に誤って移動してしまった場合、アンプ設定に戻った時、数値設定が記憶されているかどうかの設定になります。
せっかく設定した数値設定が誤操作で消えてしまったことを防ぐ意味でONにしておくことをおすすめします。
初期設定は以上になります。
次は実際にマルチエフェクターとして使用する際、マニュアルだけでは分かりづらい見落としがちな便利機能をいくつか紹介します。
マニュアルだけで分かるであろう一般的機能は今回の記事では省いておきます。
MG-30の見落としがちな機能
ここからは、MG-30を使う上で知っておいた方が良い機能をいくつか説明します。
IRの音量設定とイコライザー設定
アンプモデルを設定し、いくつかのエフェクトをオンにした音をヘッドホンで聴いてみると爆音すぎたり、音がチリッと割れるようなノイズっぽさが出る場合、IRの設定を変えると解決できる可能性があります。
上記の設定画面でLEVELを下げれば、ヘッドホンでチリチリと割れる音を抑制することが出来ます。
クリーン系の音作りの場合「LOW CUTは最小よりも少し上」「 HIGH CUTは10Kよりも下」に設定することでよりアンプっぽいリアル感のある音に仕上げることが出来ます。
歪み系の音作りの場合は「HIGH CUT」を一旦限界(5K)まで下げてから、10Kまでの間で調整する方が音のバランスを取りやすいことに最近気付きました。
「歪み系の音が暴れすぎて使いにくい!」と感じる方は是非試してください。
特に私が使用しているバッカスのtactics24においてはピックアップ出力が弱めの為か、歪みを上げすぎると音割れしやすい傾向がある為、HIGH CUT調整は結構シビアな調整が必要だと感じています。
これを試すことで、あなたのこのエフェクターに対する評価が一段階上がるかも知れません。
IR設定はパッチを作る上で重要視しておくべき設定です。
またMG-30には外部IRを本体に24個まで保存する機能も搭載されています。
サードパーティー製(外部)IRの導入方法については以下で解説してみました。
エフェクトの配置変え
センドリターンを使用する場合は、このエフェクトの配置変え機能を使った方が良い可能性があります。ここではセンドリターンのエフェクトの配置変えをやってみます。
まずは、上記のようにセンドリターンをオンにし、カーソルが「S/R」(配置変えしたいエフェクトを選択した状態)になっている状態で十字キーの上ボタンを押し続けます。
十字キーを左右に押すと「S/R」のエフェクト配置が前段に行ったり後段に行ったり好きな場所に配置可能になります。
この設定をすることで、センドリターンに繋いだエフェクターが歪み系なら「アンプの前段に」、空間系なら「アンプの後段に」とパッチ毎にエフェクト位置を変えることが可能です。
シーン設定・付属フットスイッチへのエフェクト配置
シーン設定は、「複数のエフェクトのオン・オフ」を一斉に切り替えることが出来る設定になります。
シーン設定画面が表示されたら、4ボタンを押してS3(シーン3を使用するかどうか)を決めます。ここでは「S3 OFF」にしておきます。
メイン画面に戻り、本体右下の「CTRL」スイッチを押してみます。S1とS2が切り替わるのが確認出来ます。先ほどの設定で「S3 ON」ならS3まで切り替わる、という具合です。
使用方法としては、ソロの時だけ「コンプレッサーとコーラスとリバーブ」をオンにしたいけどそれ以外の時は3つ共オフにしておきたい、等の用途に最適です。
注意点としては「あくまでもエフェクトのオンオフであって、エフェクトの設定値を変える機能では無い」ということです。
また、上記シーン設定画面の②③は、付属のエクスプレッションペダルに対して、どのエフェクトを配置するかを決める項目となっています。
ワウのオンオフ設定
ワウについて、そもそもどうすればオンになるのか分かりにくい項目でした。
ワウをオンにするには本体ペダルをグッと踏み込むだけで、ワウセクションが起動します。もう一度グッと踏み込むことでオフになります。ポイントとしては、手で押す力ではオンになりにくいという点です。
ルーパー・ドラムマシン
ギターの練習をする際、ドラムマシンでリズムを取りながらルーバーでバッキングを取りソロの練習をする、という使い方が出来ます。
DRUM GROUP画面が立ち上がります。ルーパーは左側のフットスイッチです。
- 一度踏むと録音がスタート
- もう一度踏めば一旦録音が終了。
- もう一度踏めばダビングがスタート
- もう一度踏めばダビングが終了
- 「フットスイッチを二回連続で踏む」と録音を一時停止する
- 「フットスイッチを押し続ける」とCLRと表示され、録音自体が消去される
このサイクルでルーパーを使うことが出来ます。
真ん中のフットスイッチを踏むとドラムマシンが起動します。並行して使えばリズム感を養いながら自分のプレイを客観的に聴くことが出来ます。
またドラムマシンは、「STYLE(4ボタン)」と十字キーを回すことで複数のパターンのリズムを呼び出すことが出来ます。
まとめ:機能が分かれば愛着が沸きます!
今回は、Nux MG-30の設定すべき項目、便利機能について解説させていただきました。
仕組みや動かし方を知ることで、このエフェクターの能力を十分に発揮でき、より好きになれるのではないでしょうか?
今回の記事は以上となります。
読んでいただき、ありがとうございました。