ブルーベリー栽培にスリット鉢がおすすめな理由【サークリング防止&根の仕組み】

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スリット鉢の効果とブルーベリー栽培に有利な理由とサークリング解説

こんにちは、Rakkyです。

みなさんは園芸で

「スリット鉢」

を使用していますか?

管理ヤギ

今回はスリット鉢の優位性について植物の根っことの関係も合わせて確認しましょう。

スリット鉢が良いと聞いて何となく使っている方もおさらいとしてご覧下さい。

また管理人がブルーベリー栽培においてもスリット鉢が最も優れていると考える理由についても解説します。

この記事で分かること

  • スリット鉢の特徴と効果
  • 根のサークリングについて
  • スリット鉢を使う上で知っておくべきこと
  • ブルーベリー栽培とスリット鉢の相性が良い理由
管理ヤギ

鉢植え栽培の天敵とも言える根っこのサークリングや根詰まりについても解説します。

目次

スリット鉢の特徴と効果

スリット鉢の特徴紹介

スリット鉢の特徴を解説します。

排水性に優れ、植物の酸欠を防止する

スリット鉢は名前の通り、鉢底の側面に複数の

「切り込み(スリット)」

が入っています。

一般的な鉢は鉢底中央に1つ排水口が空いていますが、スリット鉢は側面に複数のスリット(排水口)がある為

「排水性に優れる

という特徴があります。

また複数のスリットによって鉢底から酸素が供給されることで

「酸欠による育成不良を防止する」

効果も期待できます。

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根のサークリングと根腐れを防止し、植物に根を増やすよう働きかける

植物の根っこは植えた地点から放射状に広がっていきます。

土の容量が決まっている鉢植え栽培では、伸びた根っこはすぐに鉢の側面に当たります。

従来の鉢であれば鉢の側面にぶつかった根っこは行き場を無くし、側面に沿ってぐるぐると根を回し始めます。

これが一般的に

サークリング

と呼ばれる現象です。

鉢内部のサークリング現象の図解
従来の鉢はサークリングが起こりやすい

サークリングは悪化すると根詰まりとなり、根が木質化する原因となります。

根が木質化すると植物の吸水機能が低下し、鉢内が過湿気味になります。

鉢内の過湿は根腐れが起こる原因です。

また、植物自体はサークリングした根に囲まれると新しい根を伸ばすことが出来なくなり、生育不良に繋がる原因にもなります。

管理ヤギ

最悪の場合、枯れます。

スリット鉢の場合、鉢の側面に当たった根っこは縦に入った出っ張り(ガイド)に沿って下方向に向けて根を伸ばし始めます。

そして下方向に向かった根っこは鉢底側面のスリット手前で成長を止めます。

スリット鉢内部の根の動き
スリット鉢内部の根の動き

大抵の植物の根っこは、空気や光に触れると成長が止まる特性を持っています。

真っ直ぐ伸びた根っこが成長を止めると植物は次に「わき根」を展開させようとします。

わき根が多くなれば水分や栄養を補給する能力も強くなり、強健な株に育ちやすくなります。

これが

「スリット鉢は生育が良い」

と言われる理由です。

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スリット鉢を使う上で知っておくべきこと

スリット鉢の正しい知識を持っておくと、園芸に対してより理解を深めることが出来ます。

鉢を土の上に直接置かず、スリットを光のあたる場所に置く方が良い

「植物の根っこは空気や光にあたる手前で伸ばすのを止める」

という性質を最大限利用するには、スリット鉢を土の上に直接置かずに地面から少し離して設置するのがおすすめです。

一部の植物は空気や光に当たっても根っこの成長が止まらず、そのまま地面に根付いてしまうのを防止する観点から、地面から少し浮かせておく方が良いと考えられます。

スリット鉢とベルカ製すのこ
スリット鉢とベルカ製すのこ
管理ヤギ

私の場合、写真のような「高床式すのこ」を地面にひいてから鉢を置いています。

写真に写っているベルカ製すのこは

高床式で60kgまでの耐荷重がある

為、鉢を複数載せたり一瞬片足を乗せる程度であれば割れず、丈夫な構造です。

管理ヤギ

屋外の野ざらしで3年以上使用していますが、耐久性に問題はありません。

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ブルーベリーをスリット鉢で育てるメリット

管理人が実際にスリット鉢を使用している観点より、ブルーベリーとスリット鉢の相性が良いと考える理由を紹介します。

管理人の場合、ブルーベリー栽培は2年生ポット苗の状態から

まずは7号スリット鉢で1年育成し次は8号スリット鉢で1年育成し様子を見る、という管理方法を取っています。

ちなみに

  • CSM-210は7号鉢
  • CSM-240は8号鉢

です。

ピートモスによる過湿を防げる

ブルーベリー栽培ではphを下げる目的でピートモスを使用するのが一般的です。

ピートモスは別名「泥炭」とも呼ばれています。

土壌にピートモスが多すぎると鉢内が過湿状態になりやすい為、

排水性に優れるスリット鉢と相性が良いです。

ちなみに管理人は

  • ブルーベリー専用土50%
  • ベラボン50%
  • マグァンプK
  • 硫黄粉

を基本としたブルーベリー栽培を実施しています。

下記の記事で植え替え方法や、1年間の生育結果について紹介していますので、よろしければご覧下さい。

ブルーベリーは細根の為、わき根も重要

ブルーベリーの根っこは細根なので、一般的なサークリング現象は起こりにくいと考えられます。

しかし、実際は多少太い根っこも出ます。

ブルーベリーをスリット鉢で育てた結果
ブルーベリーをスリット鉢で育てた結果

そういった根っこは鉢側面まで根を伸ばした後、下に向けて誘導しスリット手前で成長を停止させ、わき根を展開させることで、より根の成長を促すことに繋がります。

管理ヤギ

根っこが繊細な分、不安要素は防止するに越したことはありません。

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ブルーベリー栽培においては、まず7号鉢で栽培を始め翌年に十分な根張りが確認出来たら8号鉢に植え替える、という管理方法が良いと考えています。

まとめ:スリット鉢で園芸を楽しもう

今回はスリット鉢の性能面やブルーベリー栽培との相性の観点から記事を書いてみました。

私自身、スリット鉢の効果を再確認しながら勉強する良い機会となりました。

スリット鉢を使って鉢植え最大の敵「サークリング」を防止し、快適な園芸ライフを過ごしましょう。

今回の記事は以上となります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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