こんにちは、Rakkyです。

せっかくブルーベリーを栽培するなら、美味しい品種を育てたい

サザンハイブッシュ系のブルーベリーに興味がある

パテント品種を家庭で育てている事例を知りたい
上記のような情報を探していませんか?
今回はサザンハイブッシュ系の
「ニューハノーバー」
を基準に手持ちのパテント品種
- TH-605
- ウィンザー
パテント品種以外から
- エチョータ
- バルドウィン
- ピンクレモネード
これらの品種に関して、家庭栽培での味や収穫量、育てやすさを評価します。
この記事の狙い
- 限られたスペースでの栽培であっても、まとまった収穫が楽しめることを伝える
- 定型的な説明より管理人の主観でブルーベリーの品種毎の美味しさや特徴を伝える

ブルーベリー農園で複数品種の摘み取りに行き、味見をした上で記事を書いています。
これまでのブルーベリー栽培関連記事



サザンハイブッシュ系でダントツにおすすめの品種はニューハノーバー
ニューハノーバーの評価

甘さ3.5/5
酸味3/5
収穫量5/5
育てやすさ5/5
おすすめ度4.5/5
苗木は2023年に大関ナーセリーから購入しました。購入の際に契約を結んだ為、パテントの権利が切れた現在でも増殖・譲渡不可です。
2025年以降、ホームセンターや園芸ショップでも一般品種として見かけることが増えてきました。これからブルーベリー栽培を始める人がいたら、管理人は迷わずニューハノーバーをおすすめします。
ニューハノーバーの良いところは
「収穫量がダントツに多く、食感が良く美味しい」
これにつきます。
皮がパリッとしていて、しっかりした果肉の食感があります。プチッとした「噛んでいる感覚」を楽しめます。皮や種は全く気になりません。
酸味と優しい甘みのバランスが良く、すっきりした味わいです。美味しそうな見た目と味がマッチしている為、ニューハノーバーを食べれば

「ブルーベリーって案外美味しいかも!?」
と考えを改める人が多そうな印象です。酸味もある為、ホイップクリームにもとても合います。
ある程度熟した状態なら、適当に取っても甘い粒が多く、ハズレが少ない点も良いところです。
個人的にはニューハノーバーを
- 王道のブルーベリー
- 美味しさや果実品質の基準となるブルーベリー
だと捉えています。

個人的にはブルーベリーの王様と言われるスパルタンよりニューハノーバーの方が好みでした。
中〜大粒で収穫量はダントツに多く、8号鉢植え1本で相当な収穫量が期待出来ます。我が家では写真の量(マグカップ1杯分)を5回位は収穫出来ました。

2025年は結実量が多かった為、同時期に収穫するTH-605が終盤になってもまだまだ採れる状況でした。

ならせすぎると翌年の収穫量が落ちる、との情報があるので2026年の収穫で確かめます。
樹自体は強健で直立性が強く、暑さ耐性も高く育てやすいです。
もし今後ブルーベリーの栽培品種を減らすことになったとしてもニューハノーバーは絶対に外せない、そう思わせる優秀な品種です。

【サザンニューハノーバー】 ブルーベリー 挿し木 苗木 2年生 サザンハイブッシュ系品種 果樹苗
TH-605

甘さ4/5
酸味2/5
収穫量4/5
育てやすさ5/5
おすすめ度4/5
苗木は2023年にオーシャン貿易から購入しました。こちらも増殖・譲渡不可能なパテント品種です。
TH-605は大粒揃いで甘みがはっきりしています。我が家ではニューハノーバーに次いで収穫量が多く、皮はパリッとしておりこちらも食感が良いです。
収穫初期は、はっきりした甘さの中にほんのり酸味がありニューハノーバー同様、すっきりした味わいに感じます。熟すれば、酸味が抜けニューハノーバーよりも甘く濃厚な風味の粒が増えます。
見た目のブルーム(表面の白い粉)が綺麗な品種です。
収穫の際、雨に当たり裂果した果実が一部確認出来ました。

収穫時期や収穫量の多さ、味の傾向等はニューハノーバーと似ている印象があります。
ニューハノーバー同様に直立性が強く、ぐんぐん上に伸び強健な印象です。太い枝が出やすいので育てやすいです。
ウィンザー

甘さ4/5
酸味1.5/5
収穫量3/5
育てやすさ4/5
おすすめ度3.5/5
苗木は2023年にオーシャン貿易から購入しました。こちらも増殖・譲渡不可能なパテント品種です。
果肉はニューハノーバーと比べると柔らかく、かなり皮が薄いです。みずみずしくてジューシー、甘みが強く白桃のような風味があるので、ニューハノーバーやTH-605とは味の方向性が違うように感じます。とにかく甘みに振った品種のように感じます。
育てやすさに関しては枝が左右に拡がる開帳性の為、多少場所を取る印象です。
我が家では中粒がメインで大粒がたまに採れます。総収穫量はニューハノーバーの5分の1程度で少し物足りない印象でしたが、ニューハノーバーとは味の傾向が違うウィンザーもバラエティ枠として持っておきたいと感じる品種です。

その他/過去に栽培していた品種
エチョータ
収穫した果実は舌で潰せる位、柔らかいです。噛みごたえや果肉感は少な目で、果肉がほどける(溶ける?)ような感覚でした。皮が柔かく、全く気にならず大粒が収穫出来ます。
ジューシーで水分が多くほんのり甘みがありましたが、ウィンザーに比べると味が薄い印象でした。2024年の暑さで枯らしてしまったので、現在は栽培していません。収穫量はまずまず。ノーザンハイブッシュ故か、ニューハノーバーや他サザンハイブッシュよりもブルーベリーそのものの爽やかな風味、後味をほんのりと感じることが出来る品種でした。
バルドウィン
バルドウィンは管理人が始めてブルーベリー栽培を始めて最初に購入した品種です。
バルドウィンの果肉はハイブッシュ系と比較すると噛んだ際に「果肉を噛んでいる感覚が無く、すりおろしりんご状になった果実を食べている」ような感想を持ちました。個人的には皮の分厚さ、種のジャリジャリ感が結構残るので、あまり好きになれませんでした。ネット上で調べた通り、確かに甘みは強いかも知れませんがハイブッシュの果実品質には敵わないと感じました。現在は栽培していません。
ピンクレモネード

ピンクレモネードは皮が柔らかい部類で、小粒〜中粒程度が多い印象です。柔らかいので日持ちしません。(摘み取り農園で持ち帰ったら早めに食べないとダメになりやすい。)
熟した果実はすっきりした甘みがあり食べやすいです。美味しいので、沢山収穫出来れば文句無いのに…が正直な感想です。
果肉はニューハノーバーと違い、さらさらした食感です。しかしバルドウィン程の露骨なすりおろし感はありません。
花は大量に咲きますが、結実率が低いのが難点です。我が家では自根苗と接木苗の2本育てていますが、接木の方が着果率は高いです。それでもウィンザー程の収穫量も見込めないのが残念です。やや開帳性が強い点と収穫量の少なさからベランダ栽培には向いていないかも知れません。
摘み取り農園で食べて美味しいと思った品種はリベールとTH-605
6月中旬、ブルーベリー農園に足を運び十数品種食べてみましたが(あくまでその日の)結果として特に美味しいと感じたのは
- TH-605
- ピンクレモネード
- リベール
この3つでした。
特にリベールは果実の圧倒的な硬さと味の濃さが際立っていました。化学的では無いブルーベリーガムのような印象を感じたのは唯一リベールだけでした。この味と硬い食感はリベールでしか感じることが出来ず、正直ずば抜けて美味しいかも知れないと感じました。
リベールはパテント品種では無く、「サザンリベイル」の名前でも一般的に販売されている品種でした。リベールを食べたことで「何もパテントだけが最強では無い」という事実を実感しました。

今後、栽培品種を増やすなら現在持っている品種とは味の傾向が違うリベールに魅力を感じています。

ブルーベリー サザンリベイル 接木5号 1本
結論:家庭栽培では総合的にニューハノーバーはおすすめ
ブルーベリーの味の傾向を大雑把に分けると
甘酸っぱい部類. | TH-605 ニューハノーバー ピンクレモネード |
みずみずしい部類. | ウィンザー エチョータ |
ねっとりした部類. | 品種名は忘れた。ブッシェルアンドベリーもここに属するかも。 |
凝縮した部類. | リベール |
個人的には上記の4つに大別することが出来ると感じました。
摘み取り農園ではニューハノーバーは際立って美味しいと感じませんでしたが、家に帰って栽培しているニューハノーバーを食べると「突出はしていないけど味、食感共に平均を超える優秀なブルーベリー」だと再認識しました。
家庭でサザンハイブッシュを育てるなら、入手しやすさも含めて一押しです。

【サザンニューハノーバー】 ブルーベリー 挿し木 苗木 2年生 サザンハイブッシュ系品種 果樹苗
今回の記事は以上となります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。